腰痛に対する運動療法のセミナーが福岡県で開催されます。弊社代表 本橋恵美と徳島大学の藤谷順三先生が登壇し、腰痛に対する運動療法の有効性や、現場で使えるピラティスエクササイズ(マット・マシン)をご紹介します。既に現地定員の残席が少なくなっているようです。興味のある方は、お早めにお申し込みください。
第1部:講師 本橋恵美
『医療現場・アスリートの導入実績多数!
ピラティス(マット&マシン)を活用した身体機能改善のための運動療法』
〈内容〉
xercise is medicine(運動は薬である)という言葉が定着しつつあります。薬となるエクササイズとは何か,病態別にどう使ったら良いかについて把握できているでしょうか。この数年,運動療法の変革が生じ,動きを単独で見ることや,疼痛部位のみの評価ではなく,全身の動作を包括的に観察し,障害の要因となり得る機能不全を評価する必要性が強調されています。このコンセプトに基づき、多くの運動指導者が,モーターコントロールを意識したエクササイズを活用し始めています。つまりExercise as medicine(薬として運動を使う)として手軽に処方できるようにするための方法を考える段階にきています。
本セミナーで紹介するピラティスは,関節や筋の可動性のみを追求したものではなく,呼吸に重点を置き、脊椎を支えるローカル筋とグローバル筋を適切に稼働させ,動的安定性も獲得できるモーターコントロールエクササイズ(MCEx)です。これは「適切な関節が,適切な可動域において,適切なタイミングと,適切な強度で利用される」機能的動作を指しています。一つでも不良な動作があれば全身を協調して動かせず代償動作が伴い,パフォーマンスが低下するだけでなく,障害因子となるでしょう。各関節の運動連鎖によるエネルギーの伝達,つまり全身運動で,スムーズな協調性を獲得するピラティスをご紹介します。
Athlete Pilatesによる運動療法は,除痛だけを目的とするのではなく,全身の機能回復することや,運動器障害の一次予防対策として有用です。このセミナーではグループエクササイズやパーソナルトレーニングで活用することのできる具体的な動作指導や言葉がけを紹介いたします。
第2部:講師 藤谷順三
「腰痛に運動療法は有用か?」に徳島大学モデルで応える
〈内容〉
腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)のClinical Question 4「腰痛に運動療法は有用か?」との問いに対して、エビデンスの強さは「B:効果の推定値に中程度の確信がある」、推奨の強さは「1:強い(行うことを強く推奨する)」と記載されています。ただし、その解説を抜粋すると、急性腰痛に対しては運動療法の効果は認められておらず、亜急性腰痛に対しては改善が期待できるがエビデンスレベルは低く、今後、質の高い研究が必要とされています。
慢性腰痛に対しては運動療法の効果が示されていますが、運動療法の種類を明確に示す論文はなく、長期的な効果は明らかになっていません。こうした中、2021~2022年にnetwork meta-analysisを用いて複数の運動療法の有効性を比較した論文で、ピラティスが慢性腰痛の痛みや機能障害の軽減に有用であることが示唆されました。
皆さんもご存じの通り、ピラティスは元々、負傷した兵士のリハビリテーションが由来です。海外ではピラティスが医療にも積極的に用いられていますが、わが国においてはまだまだ発展途上です。徳島大学では、整形外科を中核に徳島大学病院と連携5病院・県内2大学による「ピラティスによる運動療法の推進および効果検証」のためのプロジェクトを2021年11月より始動させました。今回、プロジェクトの概要とこれまでに得られた成果をご紹介したいと思います。
【セミナー概要】
日時:2024年2月23日(金・祝)12:00~16:00
会場:福岡市西区(アーク鍼灸整骨院 / Conditioning Studio Natura)
受講料:
1部・2部ともに受講:22,000円
どちらか1部のみ受講:11,000円
主催:Conditioning Studio Natura